あらすじ
いつだって自分の人生は「お下がり」だった。
受験も、恋愛も、何一つとして「第一志望」を掴めないまま浪人生となった僕は、かつて自分が避けて通った高校時代の人間関係から、未だに足を洗えずにいる。
そんなある日、同じく浪人中の男友達・三津谷(みつや)に誘われ、京都の喫茶店『からふね屋』でパフェを突つくことに。
傷を舐め合うわけでもなく、互いに無難な距離を保ちながら始まった、男2人の他愛のない噂話。しかし、三津谷の口から語られる言葉は、僕が一方的に思い込んでいた「過去の真実」を少しずつ、残酷に塗り替えていき――。
届かなかった第一志望。破り捨てた手紙。
不器用な僕たちが、少しだけ前を向くための、ほろ苦い青春の答え合わせ。