あらすじ

ある日、通勤電車のホームで「異界渡り」というスキルが生えた。 最初はただの引きこもり用ワープだと思っていた。違った。これは――世界と世界を、股にかける権利だった。 剣と魔法の世界では、使い捨てライターが「無詠唱の火」として金貨に化ける。獣人の交易都市では、こっちの世界のガラクタが宝物に化ける。仕入れ値ゼロ、リスクも文字通り“別世界”。桐生迅は、七つの世界を渡り歩いて、静かに、確実に、荒稼ぎしてきた。 商会を持ち、護衛を雇い、各世界に倉庫を構え、値段のつかない札を手札に積んで――そうして五年。 そんな折、地球に「ダンジョン」が現れた。 世界中が上を下への大騒ぎ。国家がパニックを起こし、SNSが「異能」で沸き立ち、かつて迅を使い潰した連中が、ようやく手にした低級スキルで英雄気取りを始める。 ――で。 その“最初のダンジョン”の第一階層で、みんなが必死に殴ってるスライム。あれ、俺、三つ隣の世界だと食用で流通してるやつなんだよな。 手札の次元が、違う。 安く仕入れて高く売る、ただそれだけの物語。ただし舞台は、七つ以上。痛快・多世界交易ファンタジー、開幕。

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カクヨム
カクヨム2026/07/10
  • 現在の作品異界渡りスキルが生えたので多世界で荒稼ぎしていたら、地球にダンジョンが現れた頃には俺の手札だけ次元が違った件