あらすじ
物心ついた頃から、剣だけを振り続けて早40年。
気がつけば男は、王国最強の剣士と呼ばれるようになっていた。
40年剣だけに生きてきた男の元にも、地位が上がれば知りたくもない情報が勝手に集まってくる。
王妃と騎士団長との不倫、第一王子と第二王子の確執、大臣とギルドとの癒着。
「頼むからそういうのは、俺の知らないところでやってくれませんかねぇ」
剣以外のアレやコレやに嫌気がさした男は、40代になって初めて転職活動を決意する。
「あ、そうだ。転職しよう」
政略も陰謀も策略も何もない、自由気ままなのんびりライフを夢見る男は、たまたま隣に座った酒場のオヤジの伝手で、フリーの御者へと転職する。
しかし、男は知らなかった。
移動する狭い密室が時に、よからぬ密談の会場にされてしまうことを・・・・・・。
馬車の荷台から漏れ聞こえてくる様々な悪事の断片に、男は今日も頭を抱える。
「なんで皆んな馬車でそういう話するかなぁ。勝手に聞かされるこっちの身にもなってほしいんだけど」
なんだかんだお人好しな男は、結局厄介ごとに首を突っ込み、ピンチの美少女を救っていくのだが・・・・・・。救った美少女は、もれなく全員ヤンデレ化し粘着・・・・・・。
「救った後の方が面倒くさいってどういうこと?」
これは自由気ままなのんびりライフを夢見る王国の元最強剣士が、ヤンデレハーレムの沼に引き摺り込まれていく物語。