あらすじ
警視庁のベテラン警察官・桐野忠行は、奥多摩の交差点で発生した車と大型バイクの接触事故に臨場する。
ところが現場で目にしたのは、高さ約五メートルの信号機のポールに大型バイクが垂直に引っ掛かるという前代未聞の光景だった。
事故当事者にも目撃者にも理由は分からず、鑑識も原因を解明できない。
そんな中、現場に居合わせた白髪交じりの謎の男性が、物理法則に基づく独自の仮説を披露する。
桐野は突飛な持論としか思えず半信半疑で聞き流すが、数か月後、科捜研による解析でその仮説がほぼ完全に正しかったことが判明する。
男性の正体は、不可解事件を科学で解き明かし「奇人ケプラー」の異名を持つ世界的物理学者・遊川勉教授だった。