あらすじ

VTuberという職業をご存じだろうか。  実際の姿とは別の2D、もしくは3Dのキャラクター(アバター姿)で動画配信サイト等で配信を行う人たちのことである。  そして、俺――甘木奏(あまぎ かなで)もその『VTuber』をやっている。  始めたのは最近で、およそ三か月ほど前だ。  超有名VTuber事務所である『バーチャルスクール』が配信未経験でも応募可能な募集をしており、興味本位で応募してみたら合格し、俺も晴れてVTuberの仲間入りを果たした。  合格したのは予想外だったが、「VTuberになったからには全力で頑張ろう!」とこの三か月は色んな事に挑戦し頑張った。  その結果、登録者数や動画及び配信の再生数も目に見えて分かるくらいに右肩上がりだった。  俺のVTuber人生は順調そのもの。  これからも大変なことはありつつも楽しくこの仕事をやっていけるんだろうな、と思っていたんだけど……。  そんな楽しい生活は突然、終わりを告げる。  きっかけはたった一つの音声データ。  俺が応援してくれているリスナーのことを裏では馬鹿にして金としてしか見ていないような発言や、他の有名VTuberたちを見下す発言を繰り返している音声。  そんな音声データがSNSに載せられ、それは瞬く間に広がっていった。  間違いなくその録音データ上の声は俺の声。  だけど、身に覚えがなかったし、なによりリスナーに感謝の気持ちはあっても馬鹿にするなんてことは絶対にない。  俺はすぐに「この音声データは捏造だ!」と弁明の動画を上げたが、信じてくれる者はほとんどいない。  まだリスナーに信じてもらえる方法があるかもしれないと必死に探していたが、同じ事務所の先輩VTuberが「後輩がこんなことをするなんて思っていなかった。しっかりと反省してほしい」と配信中に涙ながらに語ったことで俺はもうこの事務所ではやっていけないのだと悟った。  その翌日には事務所からクビを宣告された。  もうVTuberとしてやっていくのは無理なのかなぁと半分諦めかけながら、公園のベンチで俯いていると、背後から声を掛けられる。 「久しぶり。もし暇だったら私について来てよ」  振り向くと、そこにはよく見知った幼馴染の姿があった。  炎上のせいで落ち込んでいた俺は少しでもこの辛い気持ちを吐き出したかったから、ついて行くことにしたのだが、ついて行った先には他の美少女たちも待ち構えており……!?

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カクヨム
カクヨム2026/07/10
  • 現在の作品炎上(冤罪)により事務所を辞めることになった新人VTuberの俺、なぜか美少女な炎上系VTuberたちと同居することになった。