あらすじ

勇者パーティーの聖騎士・アルトは、どんな魔王の攻撃すら無傷で受け流す「人類史上最強の盾」と称されていた。 聖女や魔導師の仲間たちは、いつも飄々と笑いながら前線に立つアルトに甘え、時には「傷一つ負わないなんて、本当は楽をしているんじゃないの?」とないがしろにすることさえあった。 しかし、アルトの固有スキル『因果の天秤(エクスチェンジ)』の真実はあまりにも残酷だった。 それは、「仲間が受けるはずだったあらゆるダメージや即死呪いを、自分の『存在確率(世界からの認知度)』を消費して無効化する」というもの。アルトが皆の身代わりになるたび、世界から彼の記憶、記録、そして肉体が文字通り「消滅」へと向かっていたのだ。 そして魔王を打倒し、世界に平和が訪れた瞬間。アルトの存在確率はついに限界を迎える。 体の一部がガラスのように透け始め、教会の記録から彼の名前が次々と消えていく。その時になって初めて、アルトが残した「日記(因果の履歴)」を見つけた聖女たちは、自分たちが犯した取り返しのつかない罪と、アルトが背負っていた絶望の深さを知って精神を崩壊させていく――。

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カクヨム
カクヨム2026/07/10
  • 現在の作品絶対防御の聖騎士、無傷の笑顔で消滅していく~仲間の致命傷をすべて自分の「存在確率」と等価交換していたら、世界を救った後に聖女たちが狂った~