あらすじ
地味で冴えない出版社勤務の山崎葵と、美しく奔放な派遣社員・三上梨沙。正反対の二人は、小学生の頃からずっと一緒だった。
行き場をなくした梨沙が初めて葵の家に転がり込んだのは、小学生の頃だった。それから何年経っても、恋人に泣かされた夜も、帰る場所を失った夜も、梨沙は当たり前のように葵のもとへやってくる。だから葵は信じていた。この先もずっと、梨沙は自分のところへ戻ってくるのだと。
けれど、梨沙に“本気の恋人”ができたことで、その関係は少しずつ壊れはじめる。深夜の無言電話、元恋人を名乗る不審なメッセージ、怯えて葵を頼る梨沙。親友を守りたいだけだった。失いたくなかっただけだった。そのはずなのに、葵の中で静かに育っていく感情は、もう「友情」では片付けられなくなっていく。
――これは、「親友」でいるには重すぎた女の、執着と共依存の物語。