あらすじ
「愛人との子を育ててくれ」
夫ルッジェーロ侯爵は、愛人イザベッラとの間に生まれた赤子マルコを連れ帰り、妻アデーレへ育てるよう命じた。実母に見向きもされない幼子を放っておけず、愛情を注いだアデーレは、やがて「おかあしゃま」と慕われる本当の母になっていく。
しかし一年後、夫は愛人を正式な妻に迎えるため離縁を宣言。役目は終わったと言われ屋敷を去るが、母を失ったマルコは笑顔も食事も失ってしまう。
「母親として戻ってほしい」
今さら都合よく頼まれても、もう遅い。
子供が最後に選んだ母親は誰なのか。そして後悔した元夫が失った、本当に大切なものとは……。