あらすじ
色を操りし者、色使い。彼らは赤、黄、緑、そして青のいずれかを司る。
彼、周防清牙《すおう せいが》は青の色才を宿す者だった。空色とも呼ばれるそれは世界を視る桁外れの視野の広さと超人的な探査能力の高さを持つ。だが、こと戦闘力において青使いは他の色使いと比べて遥かに劣っており、劣悪な扱いを受けていた。例に漏れず、諸事情で赤使いの名門に拾われた清牙も苛烈な罵倒と理不尽な暴力からは逃れられなかった。
「能無しの青使いが! 恥を知れ!」
「申し訳ございません」
(前線に出なくてもいいとか最高かよ)
……案外今の暮らしは彼の性に合っているのかもしれない。