あらすじ

明治五年(一八七二年)。 新政府は全国民に戸籍を作り、 税を徴収し、 兵士を集め、 近代国家を築こうとしていた。 しかし、日本にはまだ 国家に属さない人々がいた。 山を渡り、 河原に幕を張り、 竹を編み、 魚を獲り、 土地も戸籍も持たずに生きる者たち。 ――サンカ。 戸籍調査官・中村誠一は、 紀伊山地で一つのサンカ一家と出会う。 一家の長・源蔵は言う。 「山に税を払えと言うのか。」 国家と自由。 文明と漂泊。 近代日本が失った もう一つの日本人の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/07/09
  • 現在の作品『山窩(サンカ)― 戸籍を持たなかった日本人 ―』