あらすじ
竜と共に生きる王国――。
22歳のリツは、王立竜舎で働く竜飼育係。 毎日、竜たちの餌を作り、翼を手入れし、怪我の治療を手伝うのが仕事だ。
誰にも言えない秘密が一つだけある。
それは――竜の声が聞こえること。
竜たちと会話をしながら世話をするリツは、竜たちから絶大な信頼を寄せられていた。
ある日、王国最強と名高い26歳の竜騎士・アルトが、相棒の黒竜とともに竜舎へ戻ってくる。
「……最近、俺の竜がお前のところから離れない。」
実は黒竜は、アルトには言えない本音をすべてリツに話していた。
『主は無理しすぎ。』 『もっと寝ろって言って。』 『あと、お前のことばかり見てるぞ。』
竜たちの"通訳"をするうちに、少しずつ距離を縮めていく二人。
しかし、竜の声が聞こえるという能力は、王国でも前例のない特別な力だった――。
竜たちに見守られながら始まる、最強竜騎士と心優しい竜飼育係の、甘くて少し不器用な溺愛ファンタジー。