あらすじ
「想われてもいない相手との結婚は、時間の無駄だ」
従者の姿で戦場の夫を守り続けた王女リディエンヌ。その腕の中で息を引き取った夫の遺言は、義妹の名前でした。
九歳の春から彼が肌身離さず持っていた「恩人の形見」は、私の落とし物。彼の恋は最初の一秒から、宛先を間違えていた——。
目が覚めると、そこは敵国への輿入れ打診の三日前。
今度は、間違えない。婚約者も、義妹ばかり可愛がる家族も、全部置いていく。私は自ら敵国に嫁ぎ、二度と振り返らない。
虐げられた長女の、巻き戻りやり直し。婚約者と義妹には相応の結末を。そして敵国の氷の大公とは、ゆっくりと対等な恋を。