あらすじ

六十二歳の佐伯源二郎は、東京湾岸ダンジョンで二十年働いてきた清掃員だった。 探索者が倒した魔物の残骸を片づけ、割れたポーション瓶を拾い、床に残った魔石粉を分別する。 誰にも感謝されず、ランキングにも載らず、「掃除のおっさん」と笑われるだけの仕事。 そんな源二郎はある日、下請け会社から突然クビを言い渡される。 理由は、年齢と作業効率。 丁寧すぎる清掃は、今の現場には合わないらしい。 だが退職直前、源二郎が廃棄物の中から拾った黒い魔石片が、国家エネルギー庁の監視網を揺らす。 それは、探索者たちが見向きもしなかった「ゴミ」ではなかった。 国家予算規模の価値を持つ、未登録の高純度魔石核だったのだ。 床の傷、粉塵の色、魔物の死骸、排水溝に残った欠片。 二十年の清掃記録は、公式マップよりも正確なダンジョン資源地図へと変わっていく。 これは、クビになった清掃員のおっさんが、落ちている魔石だけで大手クランを黙らせ、国の予算と制度を動かしていく現代ダンジョン成り上がり物語。

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カクヨム2026/07/09
  • 現在の作品クビになったダンジョン清掃員のおっさん、落ちてる魔石だけで国家予算を動かす