あらすじ

「もし、僕が消えたら――世界は、笑ってくれるだろうか」 世界をダンジョンへと変える、禁忌の力を宿した少年・成瀬壮馬。 かつての日常が崩れ去る中、彼は幼馴染の少女・つむぎと共に、世界を救うための旅に出る。 それは、彼が人間としての記憶を、感情を、そして愛した人の名前さえも精霊の力へと変換し、捧げ続ける過酷な旅路だった。 九つの魔石を集め、最後に世界を編み直した壮馬は、光の粒子となって消えた。 歴史は正常化され、人々は「あの日」のことを忘れた。 世界から「成瀬壮馬」という存在が消え、平和な日常が戻った――はずだった。 それから五年。 看護師を目指し、静かに生きていたつむぎの前に、かつての面影を残した少年が現れる。 彼は記憶を失っていた。けれど、その瞳には、つむぎを慈しむ「あの日」と変わらぬ色が宿っていた。 「おかえりなさい」 「ただいま。……もう、どこへも行かないよ」 これは、一度は自分を消し去った少年が、運命の輪を回して、もう一度君と「当たり前の幸せ」を掴み取るまでの物語。 かつて命を削って編み直したこの世界で、今度は精霊も、紋章も、全てを愛の象徴に変えて。 最強の探索者として、そして一人の少年として。 僕たちは、終わることのない放課後の続きを歩いていく。

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カクヨム
カクヨム2026/07/09
  • 現在の作品精霊喰らいの帰還者の横にはいつも幼馴染の聖女が佇んでいる~精霊の器と聖女の約束~