あらすじ

戦えない。治せない。配信もしない。  灰崎佑の仕事は、探索者たちが帰ったあとのダンジョン現場を片づけること。  現場では、後始末屋、片付け屋、ゴミ拾いと呼ばれている。  持っているのは、ハズレスキル【仕分け】  端末が「これは何か」を見るなら、灰崎の【仕分け】は「これは今どこへ回すべきか」を見る。  ある日、大手クラン《黎明の剣》の配信画面の下端で、灰崎は黒い廃棄袋を止めた。  端末は【廃棄可】  けれど、灰崎の視界には『廃棄不可』の札が下がっている。  廃棄袋の中から見つかったのは、ひび割れた自動救命タグ。  そして、瓦礫の下に残された新人用の手袋だった。  誰も見ていなかった後始末屋の手元が、配信アーカイブに残っていた。  その日から、灰崎の【仕分け】ログは、大手クランの“処理済み”を揺らし始める。  これは、誰にも見られない床で、捨てられたものを拾い直す後始末屋の記録。

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カクヨム
カクヨム2026/07/09
  • 現在の作品捨てるもの、間違えてます。 〜ハズレスキル【仕分け】の後始末屋〜