あらすじ
広島市内の片隅。
そこにあるのは、ちょっと不思議なバー。
私たち三人はそこで、どうしても叶えたい願いを抱えた『お客様』の相談を聞いています。
「ずっと探している人を見つけたい」
「失くしたものを見つけたい」
「もう一度、あの人の笑顔が見たい」
行き場を失った願いを抱えて、それでも叶えたくてどうしようもない人たち。
「私の願い、叶いますか?」
不安げにそう聞いてくる人たちに、私は答えます。
「そんな事、分かりません!」
――うそうそ、今のは冗談。
ちゃんとお話を聞くので、安心してください。
叶えられそうなら叶えるし、そうでなくても一緒に全力で悩みたいと思っています。
……あ、そうそう。
お店にいるのは、
私、志築 芽吹(しづき めぶく)
幼馴染のバーテンダー、貝取 航(かいどり こう)
私のお姉ちゃんで敏腕店長代理、志築 心晴(しづき こはる)
この三人です!
みんな二十代でまだ若造だけど、精一杯相談に応えます。
なのでまずは私たちの所に来て、お話聞かせてください。
『泡沫』であなたが来るのを、私たちは待っています!