あらすじ
「その子が、私の子だという証拠はない」——夫は愛人を隣に座らせ、私に離縁を突きつけた。持参金も、母の形見も奪われ、五歳の息子レオンまで引き離される。
屋敷を追い出された馬車の中、私を救い出したのは、顔を隠した一人の黒騎士だった。彼は、私さえ忘れていた息子の寝ぐせを知っていた。冷えやすい私の体を知っていた。私の名を、まるで長く呼びたかったように呼んだ。
奪われたものを取り戻すため、私は自分の声で夫を告発する。そして最後に、黒騎士が兜の下に隠していた真実を知る——。
離縁ざまぁ+涙のどんでん返し。もう一度読み返したくなる、一話完結。