あらすじ
SOUL LOT
あらすじ
五百年前――。
世界各地に現れた「黒門」から無数の魔物が溢れ出し、人類は滅亡の淵へ追い込まれた。
その時、人類の前に降り立った運命の女神ロトスは、人々の魂へたった一つだけ力を授ける。
それが、生涯変わることのない「天賦能力」。
炎を操る者。
剣を生み出す者。
傷を癒やす者。
能力は人生そのものとなり、人々は与えられた一つの力と共に生きる世界が築かれた。
――そして五百年。
王立能力学園へ入学した少年コウガは、能力鑑定で《運命の扉》という前例のない能力を示す。
能力分類は解析不能。
魂等級は測定不能。
実用評価は最低。
世界を測る神具「魂晶柱」でさえ、その能力を理解することはできなかった。
夢だった戦闘科への道を閉ざされ、周囲から「最低評価」と笑われるコウガ。
それでも彼は、自分の能力を信じ、剣を振り続けることをやめなかった。
そんな中、実地訓練で魔物と遭遇したコウガは、命を懸けた戦いの末、世界が止まるという不可思議な現象を体験する。
目の前に現れたのは、巨大な黄金の扉。
その先で待っていたのは、運命の女神ロトスだった。
「世界は一つの能力しか与えません。」
「――あなたを除いて。」
その瞬間、コウガだけが持つ禁忌の力――**SOUL LOT(魂の継承儀)**が発動する。
魔物を討つたび、新たな能力を授かる世界唯一の力。
だが、どれほど多くの能力を得ても、一度に使える能力はたった一つ。
最弱と笑われた《微動》。
炎を灯すだけの《火種》。
衝撃を返す《反響》。
一見すると役に立たない能力たちが、やがて世界最強の能力を打ち破る鍵となっていく。
これは、「能力に価値はない。価値を決めるのは使う者だ」という信念を胸に、一人の少年が世界の常識を覆していく英雄譚。
そして、歴史から消された「最初のSOUL LOT能力者」の真実へと繋がる、壮大な運命の物語である。