あらすじ
かつて、断罪の夜にすべてを奪って去った悪役令嬢がいた。
その名は、エリザベート・ローゼンヴェルク。
美しすぎる悪女として、毒薔薇として、王都の戯曲にまで語り継がれた彼女の物語を、ヴェロニカ・ローゼンフェルドだけは笑えなかった。
なぜならそれは、誰かが作った物語ではなく、彼女自身の前世の記憶だったから。
今世でもまた、王太子は彼女を恐れ、白い聖女候補へ逃げようとする。
そして迎えた、二度目の断罪の夜。
天国か。
地獄か。
それとも、わたくしか。
選べなかった男の未練を、ヴェロニカは甘く、美しく、恐ろしく抱きしめる。
悪役令嬢として語られた女は、今世で地獄の女王になる。