あらすじ
「ねぇ、はるとお兄ちゃん、どうして血が出ているの? 血が出たら痛いんでしょ?」
9歳のあの日、僕は超能力が使えるようになった。
嬉しくて、いつも公園で遊んでくれる大好きな「はるとお兄ちゃん」に早く見せたくて、僕は走った。
――それが、すべての絶望の始まりだとも知らずに。
白衣の男『ドクター』と交わした、たった一つの小さな約束。
それを破ってしまった瞬間、僕の目の前で、お兄ちゃんの首が吹き飛んだ。
「お兄ちゃんが死んだのは、君のせいだよ」
ドクターにそう囁かれながら、僕の、あの息もできないほど暗くて痛い、地獄のような日々が始まったのだ。