あらすじ
幼い頃に母を亡くし、孤児院で育った少女・アイリス。幼い頃から人を助けることを何より大切にし、「魔法は人を幸せにするもの」という夢を胸に抱いていた。しかし、自分には誰かの役に立つ価値しかないと思い込み、本当の気持ちを誰にも打ち明けられずにいた。
そんなある日、森で一匹の白銀の猫と出会う。アイリスはその猫を「ソル」と名付け、穏やかな時間を共に過ごすようになる。初めて心を許せる存在となったソルとの日々は、孤独だった少女の心を少しずつ癒やしていく。しかし、ある日突然ソルは姿を消し、アイリスは「また会おう」という約束だけを胸に前へ進むことを決意する。
やがて、優れた魔法使いである第一賢者に才能を見いだされたアイリスは弟子となり、世界を旅しながら多くの人々を救っていく。だが、その旅の途中で不治の病「魔蝕病」に侵され、命を救う唯一の希望を求めて王都へ向かうことになる。
王城で侍女として働き始めたアイリスは、民を第一に考える若き王レイヴァルトや、再び現れた不思議な白猫との出会いを通して、新たな居場所を見つけていく。しかし、病は静かに進行し、彼女は大切な人々を裏切るかもしれない決断を迫られる。
一方、世界では謎の異変が広がり始め、三百年前から続く約束と封印された世界の真実が少しずつ明らかになっていく。少女の願い、王の使命、そして一匹の白銀の猫が結ぶ約束は、やがて世界の運命そのものへと繋がっていく。