あらすじ
神格とは、人々の人生や国家の運命さえ変えてしまう異能存在である。その価値と危険性を見極め、人と神の境界を定める者たち――それが神格鑑定士であり、「神格鑑定局」だった。
神格鑑定局の異能対策部資料課で事務職として働く綴結愛には、誰にも言えない秘密がある。
彼女は異能を隠して鑑定局へ潜り込み、八年前に行方不明となった親友・秋音の情報を探していた。
結愛の故郷である日女乃丘城市は、古来より神が住まい、妖がその眷属として仕える異端の隠国である。神と人がひそやかに共存するその土地では、異能は鑑定されるものではなく、守り、隠し、受け継ぐものだった。
三年ぶりに帰郷した結愛は、懐かしい人々との再会を通して、自分がかつて日女乃丘の神に仕える「御守」であり、文字によって障りを封じる祐筆であったことを改めて思い知らされる。
しかし、東京への帰路、羽田空港で凄まじい怨念を孕んだ鬼の化け物(疑似神格)が暴走する事件に遭遇してしまう。
異能と日女乃丘の秘密を知られるわけにはいかない結愛はどう対処するのか。
異能をめぐって繰り広げられる、スリリングなキャット&マウスゲーム、開幕!