あらすじ
留学先で新薬の研究に没頭していた伯爵令嬢オリヴィア。
帰国後の夜会で、彼女の前に現れたのは、実家が勝手に決めていたらしい元婚約者バルドゥールだった。
彼は子爵令嬢クロエを連れ、オリヴィアを「留学先で不貞を働いた不実な女」と罵り、婚約破棄を宣言する。
けれどオリヴィアは、彼の顔も名前も覚えていなかった。
「……あの、大変失礼ながら、どちら様でいらっしゃいますか?」
その場に現れたのは、留学先で共に研究を重ねたラインハルト公爵令息。
オリヴィアが王立アカデミーから特別功労賞を授与された天才研究者であり、彼女の新薬が莫大な利益を生むことを知ったバルドゥールは、自分が何を捨てたのかをようやく思い知る。
一方、オリヴィアはラインハルトと共に特効薬を完成させ、研究者としても、公爵令息の婚約者としても、穏やかで満ち足りた日々を手に入れていく。
これは、興味のない男の名前は忘れてしまう天才研究者令嬢と、彼女の名前だけを大切に刻む公爵令息の物語。
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