あらすじ
【作品説明】
本作は、学校の「七不思議」を調査する中で、単なるオカルト現象だと思っていた謎が、実は先人たちが遺した「子どもたちの命を守るための避難ルート」であったことに気づく、青春ミステリーです。
主人公のそらが所属する「アーカイブクラブ」の活動を通して、過去の記録を掘り起こし、隠された真実を現代に紐解いていく過程を描いています。読者である小中学生にとって身近な「学校」という舞台を使いながら、歴史の重みと、未来へつなぐバトンの尊さをテーマにしました。
【あらすじ】
ごく普通の小学生・そらは、ある日、校内の至るところに奇妙な「印」が彫られていることに気づく。それは長年、学校の七不思議として語り継がれてきた謎の一部だった。
そらは、図書室の片隅で活動する「アーカイブクラブ」の仲間たちと共に、この謎を解明する調査を開始する。最初は遊び半分の探索だったが、調べていくうちに、その印がただの悪戯ではなく、かつての卒業生たちが何らかの「意図」を持って記したものだと判明する。
調査が進むにつれ、学校の歴史に深い関わりを持つ大槻先生や、卒業生のすみれ先輩という協力者と出会い、そらたちはかつての学校で起きた出来事と、先人たちが遺した「ある願い」を知ることになる。
それは、災害や不測の事態から子どもたちの安全を守るための、秘密の避難ルートだったのだ。
物語のクライマックスでは、校舎の地下に隠された秘密の通路を発見する。そらたちは、長い時を経て「印」の意味を解き明かし、失われかけていた歴史をアーカイブとして現代に蘇らせることに成功する。
かつての仲間たちが未来の自分たちへ託したメッセージを受け取り、そらたちは、この校舎の記録をこれからも守り続けていく決意を胸に、新たな日常へと歩み出す。
これは、学校の七不思議を追いかけた少年少女が、過去から未来へのバトンを受け取るまでの、ひと夏の冒険の記録である。