あらすじ

姉が亡くなって三年。

遺品整理のため、千尋は海辺の故郷へ帰る。

そこで見つけたのは、一つの群青色の缶。

中には、見知らぬ男・三浦諒へ宛てられた手紙と、数枚の写真、そして小さな白い石が入っていた。

「あなたが最初に連れていってくれた夜の桟橋。あの水が、私にとって一番きれいな青でした。」

教師として穏やかに暮らしていたはずの姉が、家族にも語らなかった時間。

深夜の海、誰にも渡されなかった恋文、そして最後まで知られることのなかった想い。

姉は本当は、どんな人生を生きていたのか。

潮の匂いに導かれながら、妹は姉の足跡を静かにたどっていく。

喪失は消えない。

それでも、人は誰かの記憶に触れることで、もう一度歩き始めることができる。

海と青をめぐる、静かで切ない再生の物語。

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アルファポリス
アルファポリス2026/07/09
  • 現在の作品青い缶のなかの海