あらすじ

北海道にある高校、北海道立 皇帝(こうてい)高等学校 。 その名に反して、特別強いといった強豪ではなく、スポーツで名を馳せているわけでもない、ごく普通の学校のひとつにすぎなかった。 そんな場所に、一人の少年が入学してくる。 神月橙慈。中学時代、全国レベルの舞台を夢見て、名門・海王高校への進学を志したが、受験でその門は閉ざされた。 届かなかった憧れ。手のひらからこぼれ落ちた理想。けれど橙慈は、ただ悔しさに沈むだけの少年ではなかった。 全国優勝という目標に変わりはない。 そのために選んだ次の道が、皇帝高校のバレーボール部だった。まだ何も整っていない場所。全国の「ぜ」の字すら遠い場所。 けれど、だからこそ、自分の手で変えられる可能性がそこにはあった。 練習を重ねる日々。仲間たちとぶつかりながら、笑い合いながら、少しずつ積み上がっていくチームの形。 理想だけでは届かない壁と、それでもなお続けたくなる青春のまぶしさ。 彼らはまだ無名だ。けれど、だからこそ、強い。 目指すは全国。そして、もう一度向き合うための場所――海王高校。 追いつけなかった背中を、今度は追い抜くために。 橙慈の青春は、静かに、そして力強く、走り始める。

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カクヨム2026/07/08
  • 現在の作品0℃のレシーブ [第一章 皇帝高校編]