あらすじ

日照りと疫病に喘ぐ山あいの村。生き延びるため、父は末の娘・小夜を淵の主に差し出す。 白い衣を着せられ、水底の神域へ嫁いだ小夜を待っていたのは、涙も、名前も、時間さえも失っていく永遠の暮らしだった。不自由のない部屋、崇める者たち、そして誰よりも自分を大切に扱う神。それでも、満たされない場所が一つだけ残る。 幼馴染が迎えに来ても、帰る場所はもうない。 少しずつ人間であることを手放しながら、小夜がたどり着いた答えは── 「愛しています」 神は、静かに答える。 「知っている」 救いのない、それでも美しい、異類婚姻譚。全4話完結。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/07/08
  • 現在の作品淵の花嫁~一度も、名を呼ばれることのないまま~