あらすじ
前世――。
田辺ミオは、ごく普通の会社員だった。
しかし、その正体は空手、剣道、截拳道、柔術、プロレスなど、あらゆる格闘技を極めた”霊長類最強”とまで呼ばれた女性。
ある日、駅のホームから転落した幼い少女を助けるため、自らの命を犠牲にして命を落とす。
目を覚ますと、そこは剣と魔法が存在する異世界。
そして彼女は、なぜか一頭の真っ白な羊――アルマとして生まれ変わっていた。
絶望するアルマだったが、ある秘密に気付く。
雨の日だけ、美しい少女「アーマル」の姿へ変身できるのだ。
人間の姿になれば、前世で培った最強の戦闘技術も完全によみがえる。
そんなある日、アルマは心優しい青年、ナザール・パルネリックと出会う。
動物を何より愛する辺境伯家の次男であるナザールは、羊のアルマを家族のように大切に育て、毎日優しくブラッシングしてくれる。
その優しさに触れ、アルマは次第に彼へ恋心を抱いていく。
やがて雨の夜、屋敷へ侵入した盗賊からナザールを守るため、アルマは人間の姿となって戦う。
「アーマル」と名乗る少女としてナザールの前に現れた彼女は、その圧倒的な強さで盗賊を撃退し、正体を隠したまま彼の護衛となる。
さらに、魔法の指輪**「マランナ」**を手に入れたことで、雨の日以外でも人間へ変身できるようになったアルマは、ナザールと共に王都や各地を巡りながら、陰謀や魔物との戦いへ身を投じていく。
羊として愛される日常。
最強の護衛として戦う日々。
そして、一人の少女として育まれていく恋。
笑いあり、胸がときめく恋愛あり、手に汗握るバトルあり。
一頭の白い羊から始まる、小さな奇跡がやがて王国全体の運命を変えていく――。
これは、雨の日だけ人間になれる最強少女と、心優しき青年が紡ぐ、笑って泣ける異世界ラブファンタジー。