あらすじ
いきなり真っ暗な空間で目が覚めた。目の前には、惑星がずらり。
黒ずくめの“管理者”いわく、俺が住んでいた地球は、まるごと作り物の仮想世界だったらしい。マジか。
しかもシステムのバグで、俺の魔力だけがほぼ無限。そんな規格外を見込まれて、こう頼まれた。
「世界を救えとは言わぬ。なんなら、滅ぼしてくれて構わんのじゃ」
いや、重い。頼みごとが重すぎる。
滅ぼさないし、救わない。俺の目標はただひとつ、この最強の力で、誰にも邪魔されず、ぐうたら快適に暮らすことだけだ。
……なのに、どうしてこうなる。
手加減を知らない力は、行く先々で勝手に騒ぎを起こす。目立ちたくない俺を、望んでもいないのに有名にしていく。
これは、世界を滅ぼせる力を持て余した男が、無礼な奴を軽くいなしつつ、ぐうたらに暮らす異世界生活の記録である。