あらすじ

「聖女セラフィーナ。お前との婚約を破棄する」 初雪の舞う王城の大広間。王太子アルヴィスは、癒しの力が枯れかけた「偽聖女」だと私を断罪した。隣で勝ち誇る男爵令嬢ミレイユを、本物の聖女だと称えて。 国のために聖力を捧げ、無償で民を癒し続けてきた私に告げられたのは、あまりに理不尽な仕打ちだった。 けれど――舞い散る雪のひとひらが、私の前世の記憶を呼び覚ます。過労で倒れた看護師、初雪。冷静な理系の目を取り戻した私は、一つの真実に気づく。私の聖力は枯れてなどいない。それは大陸全土を独りで浄化するために消費されていたのだ。そしてミレイユの「奇跡」は、私の結界に便乗した借り物にすぎない。 さらに思い出す。10年前、初雪の夜に助けた竜人の少年と交わした、あの約束を。 「必ず迎えに来る。この初雪に誓って――君を、生涯守る」 聖女職を辞し、私は歩き出す。私を蔑ろにした国が、いずれその過ちを思い知るだろう。そして、私を待ち続けていた氷竜の待つ国へ――。 前世の記憶を取り戻した聖女が、真の居場所と愛を掴む物語。ざまぁあり、ハッピーエンドの短編です。

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小説を読もう2026/07/08
  • 現在の作品婚約破棄された聖女ですが、初雪の夜に交わした約束を忘れていませんか? ~前世の記憶を取り戻したので、あなたを捨てて竜の国へ嫁ぎます~【短編/ざまぁあり/ハッピーエンド】