あらすじ
十年前、桜の下で交わした約束。
「四月四日、午後三時。この桜の下で会おう」
中学生だった雅治とさくらは、転校によって離れ離れになった。
好きだと言えないまま別れた初恋。
それでも二人は、十年後の約束を忘れなかった。
そして再会した二人は、大人になってから、もう一度ゆっくり恋を始める。
連絡先を交換すること。
言えなかった「好き」を伝えること。
古い写真を見返すこと。
忙しさの中でも、もう二度と遠くならないと約束すること。
十年越しの初恋は、やがて結婚へ、そして家族の春へと続いていく。
娘の入学式の日。
桜の下で並ぶ三人の写真を見つめながら、雅治とさくらは思う。
あの日の約束は、終わりではなかった。
ちゃんと、その先へ続いていたのだと。
『四月四日、午後三時の約束』のその後を描く、やさしい後日談。
一話完結のハッピーエンド短編です。