あらすじ
王宮夜会で、私は王太子殿下から身に覚えのない罪を突きつけられた。
「セシリア・ローレン。君は聖女候補に嫌がらせをした。今ここで罪を認めろ」
証拠を示すよう求めても、殿下が口にするのは聖女候補の涙ばかり。
そのとき、証拠書類を抱えた侍女マリアが、静かに耳打ちしてきた。
「お嬢様。私が転ぶふりをして、殿下に頭突きしてまいります」
もちろん止めた。
けれど殿下が証拠を取り上げようとした瞬間、マリアは本当に転び、なぜか書類とインク壺が殿下の顔面へ届いてしまった。
これは事故です。
少なくとも、頭突きではありません。
証拠で殴る、断罪返しコメディ。