あらすじ
リゼリア・ヴェルグレイン公爵令嬢、六歳。
王宮の庭園で開かれた子どもたちのお茶会で、王太子エルヴィンは芝居の真似をして言いました。
「ぼくは、きみとのこんやくを、はきする!」
それは、ただのごっこ遊びのはずでした。
けれどリゼリアは、公爵家の娘です。
婚約とは家と家との約束であり、約束を破ったなら責任を取るものだと、ちゃんと教わっていました。
ですので、リゼリアも始めます。
婚約破棄された令嬢ごっこを。
子どもたちの無邪気な遊びは、やがて王宮の大人たちを青ざめさせることになり――。
六歳の悪役令嬢が、ただ教わった通りに約束を守るだけのお話です。