あらすじ
1938年、アメリカ西海岸。
野球を愛する五人の少年は、メジャーリーグを夢見ながら、終わらない夏を信じていた。
だが、1941年12月7日。
真珠湾攻撃は、彼らの青春を一瞬で引き裂く。
日系アメリカ人の少年・上松長次郎は家族とともに強制収容所へ送られ、親友たちは疑念と偏見、そして戦争という現実に翻弄されていく。
やがて一人は、第442連隊戦闘団の兵士としてヨーロッパ戦線へ。
一人は故郷で帰りを待ち続ける。
そして長次郎は、祖国日本に残る祖父母を広島と長崎で失うという、あまりにも過酷な現実に直面する。
戦争は彼らから青春を奪い、夢を奪い、多くの命を奪った。
それでも奪えなかったものがあった。
少年の日に交わした、**「また、このグラウンドで会おう」**という約束。
終戦から二年。
再び集う五人。
彼らを待っていたのは、勝利でも敗北でもない。
ただ、白球の音だけが変わらず響く、あの日と同じ野球場だった。
友情は、戦争よりも強い。
これは、実際の歴史を背景に描く、希望と喪失、そして再生の物語。