あらすじ
主人公は天涯孤独である。
幼少の頃は両親ともに健在であったが、物心つく頃には彼らは互いを憎しみ恨み合う関係になっていた。
ある日、平日の昼間、母が化粧をしていた。母の後ろには父でない若い男がいた。
主人公は考えが足らず、そのことを父に言ってしまった。
ある日、父と母の喧嘩に耐えかねて、いつものように戸棚に隠れる。すると、埃をかぶった銀色の指輪を見つけた。戸棚から出ると、緑色をした用紙――離婚届とペンが置いてあった
その日の夜。いつも通りに不倫から帰ってきた母親は離婚届を見て発狂し、包丁で父に襲いかかる。近隣住民はそのけたたましさと異様さから通報した。
主人公は父親の葬式に出た。主催は父方の祖父母だった。母親は捕まっていたため参加できていなかった。父方の祖父母は「あの女の子供」だからと受け取りを拒否した。父の弟に受け取られた。
叔父の家に転がり込んだ。しかし叔父の妻と娘に嫌厭され、主人公は別の家へ。その家でも同じく、さらに別の家へ。またまた別の家へ⋯⋯と最終的に孤児院に着いた。
主人公は孤児院ないでも腫れ物扱いで、ついに木の枝と縄を使い首を括ろうとするも、上背が足りず、できなかった。
主人公は悲しみに暮れる人間にも、悲しみを知らぬ獣にもなれなかった