あらすじ
とある大学病院に勤務する、若き天才外科医外科医・結城紫織(ゆうき しおり)。
ある夜勤の日。緊急搬送された患者のカルテを開くと、そこにあったのは、診療記録が一切書かれていない1冊の空白のカルテ。
空白だったはずのページには、赤黒い文字が浮かび上がった。
『午前3時17分 死亡』
悪質ないたずらだと思い、紫織は気にも留めず手術へ向かう。
紫織の手術は完璧だった。
患者は助かった。そう確信した、その瞬間だった。
時計が午前3時17分を指し、患者は突然、謎の心停止で死亡した。
紫織が夜勤のたびに現れる、「空白のカルテ」。
そこには患者の名前、死亡時刻、そして避けられない最期が記されていた。
薬を変えても、手術法を変えても、担当医を変えても、運命だけは変わらない。
そんな紫織を助けようとした者も、カルテに名前が現れる。
必ず助けると誓った医師は、患者の死の運命を書き換えることができるのか。
それとも、「空白のカルテ」に記された結末は、決して覆せないのか。
病院に隠された禁忌と、命を懸けた手術劇が幕を開ける。