あらすじ
有田修平、十六歳。
世間からは「不良」と呼ばれる高校生。
だが彼は、弱い者いじめだけは絶対に許さない。肩書きや権力を振りかざす人間を嫌い、どんな相手でも筋の通らないことには拳で立ち向かう。それが彼の信じる「不良の矜持」だった。
ある日、中学生を狙うカツアゲ犯を叩きのめした帰り道、謎の光に包まれ、剣と魔法が存在する異世界へ転移してしまう。
目を覚ました場所は、海底神殿。
そこで出会ったのは、数百年もの間「邪神」として封印されていた一人の女神、リヴィア・マーレスだった。
彼女は自らが修平を異世界へ召喚した張本人だと告げるが、修平は納得しない。
「勝手に呼んどいて帰れねぇ? 気に食わねぇ。」
しかし、封印の崩壊によって現れた魔物が彼女へ襲いかかった瞬間、修平は迷わず拳を握る。
「目の前で誰かが傷つくのを見て見ぬふりなんかできねぇ。」
その一撃が数百年続いた封印を完全に破壊し、世界を揺るがす大事件を引き起こしてしまう。
やがて二人の前に現れるのは、「歩く城壁」と恐れられる最強の守護騎士ガイウス・ヴァルハルト。
歴史ではリヴィアは世界を滅ぼそうとした邪神と伝えられていた。
しかし、本人の証言と遺跡に残された記録は、その歴史と大きく食い違っていた。
果たして、悪なのは女神か、それとも歴史を書き換えた者たちなのか。
拳でしか語れない不良少年と、濡れ衣を着せられた女神。
守護騎士との熱い拳の語り合い、仲間たちとの笑いあふれる日常、そして王国の歴史に隠された巨大な陰謀。
これは、拳一つで運命も歴史もぶん殴る、不良×異世界ファンタジー。
「肩書きで人を決める世界なんざ、俺が気に入るまで変えてやる。」