あらすじ
二〇〇四年、梅雨の神宝町。糸目の怪異屋・慈恩のもとで、黒電話が鳴る。
愛媛の山奥、とうに地図から外れた廃村「犬神村」で、人が次々と姿を消しているという。
犬を神の使いとして祀ってきたその村には、戦争が連れ去った何かと、祀られたまま置き去りにされた"神"がいた。犬神大明神――犬だけは、決して傷つけられない神。
助手の少女・ちーちゃんとともに廃村へ入った慈恩がたどり着くのは、消えた人々の行方と、「まこっちゃん」と呼ばれる何か。救うのか、封じるのか。神と人の、どちらの側に立つのか。
※怪異譚〈燃えカスの守り人〉外伝。本編を知らなくても読めます。