あらすじ

蒸気が息づく国――蒸気邦。 十七歳の新人伝令士・テンシは、初めての単独任務を任される。 届けるのは、封印された一本の伝令筒。 「中身よりも、封印を守れ。」 先輩からそう告げられたテンシは、蒸気と運動エネルギーで駆動する〈キネティックコア〉を背負い、屋根から屋根へと駆け出す。 子どもたちが遊ぶ浮遊独楽。 蒸気侍たちの訓練。 古代から佇む蒸気鳥居。 そして、世界の果てを閉ざす巨大な門――。 これは英雄譚ではない。 一人の新人伝令士が初めて街を駆け抜け、その景色と人々に出会う、小さな旅の物語。 あなたも、彼と一緒に蒸気邦を走ってみませんか? **作者より** この短編は、『蒸気邦』の世界を、新人伝令士テンシの視点から紹介するためのプロローグ的な物語です。 蒸気邦の日常や文化、人々の暮らしを、彼の「最初の走り」を通して感じていただければ嬉しいです。 本編では主人公が変わり、家名を取り戻すために蒸気侍を目指す少女の物語が始まります。 この短編が、蒸気邦という世界への入り口になれば幸いです。

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カクヨム
カクヨム2026/07/07
  • 現在の作品没落貴族の娘ですが、家名を取り戻すため蒸気邦で蒸気侍になります。