あらすじ

六十を過ぎて、会社を辞めた。 十一月一日、母校の学園祭へふらりと出かけたその日、銀杏並木の下で四十年ぶりに彼女と再会した。 年に一度だけ、この日に会う。連絡先も交換しない。ただ「来年の今日」という約束だけを残して別れる。 渋谷の円山町に、築五十年を超える古いホテルがある。二階にあるのに、なぜか111号室。誰も理由を知らない。でも、いつもその部屋だけが空いている。 この部屋で満たされたものを、それぞれの日常へ持ち帰る。家族に優しくなれる。生きていることを実感できる。 やがて乾いた心を抱えた友人が輪に加わり、三人の静かな季節が始まる。 六十代、三人の大人が紡ぐ、少し後ろめたくて温かい再会の物語。 ※性的描写あり(R15相当)。直接的な描写はありません。

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カクヨム
カクヨム2026/07/07
  • 現在の作品111 〜11月だけの、三人の秘密〜