あらすじ
風ノ原高校は、今年でその歴史に幕を下ろす。
少子化による統合で、今の校舎で過ごせるのはあと49日。
そんな最後の初夏、穂坂伊織は、どこか儚い笑顔を浮かべる転校生・久瀬澪那と出会う。
放課後の図書室。
夕焼けに染まる星見橋。
何気ない帰り道。
「また明日。」
毎日交わすその一言が、こんなにも大切になるなんて思ってもいなかった。
やがて伊織は知る。
澪那は、校舎との別れだけではなく、この町そのものを去ることを。
そして風ノ原高校には、創立以来受け継がれてきた一冊の『明日ノート』がある。
最後のページに、一行だけ言葉を残す伝統。
学校最後のその一行を託されたのは、澪那だった――。
これは、終わりへ向かう49日間の物語。
そして、「また明日」という何気ない言葉の、本当の意味に出会う物語。