あらすじ
寺日陽太、独身貴族まっしぐらな三十六歳。THE日本人な容姿と、心配性で世話焼きという損な性分を併せ持った、どこにでもいる中年男性。それが、俺だ。
そんな平々凡々なおっさんである俺は今、超絶イケメンから熱烈なお誘いを受けている。
「師匠! 自分とアルテルの地に赴き、共に勇者を探しましょう!」
おっさんの手をガッチリと握り締め、訳の分からないことを言っているのは絶世の美少年。その後ろでは、白い顎髭がよく似合うご老人がやれやれ…といったように、肩を竦めている。
何がどうして、こうなった!?
頬を引き攣らせながら、俺は必死に記憶を遡った。
*毎週火曜日21時ころ、更新予定です。