あらすじ
大戦終結から12年。この国は平和を取り戻していた。
高校生、タカシマ・ゴロウは、下校中に瀕死の男から謎のデバイスと「ある機関に届けてほしい」という最期の願いを託される。断りきれずに受け取ったそれは、この国が生み出した唯一無二の特殊戦用AIコードだった。
起動した瞬間、コードはゴロウの身体と分離不可能なまでに同化する。彼はやがて、非公式の防諛組織「特殊情報戦」の戦力として、国家間の暗闘に足を踏み入れることになる――。
義手の右腕に宿るのは、想像した通りの形を実現する特別製のコード。エネルギーフィールドを纏い、敵地に潜入し、時には一国の情報機関相手にたった一人で渡り合う。
けれど、教室に戻れば彼はただの高校生だ。幼馴染で恋人のアヤの手作り弁当を食べ、親友タカシに冷やかされ、テストの結果に一喜一憂する。出撃前には「幸運のおまじない」のキスを交わし、必ず帰ると誓う。
育ての親である叔父ゲンタは、大戦を生き抜いた謎多き人物。コードの開発者を名乗る女性は、なぜか彼を「息子」と呼ぶ。そして12年間音信不通だった両親との再会は、ゴロウに、この一族が背負ってきたものの重さを教える。
国家の陰謀、友情、恋、そして「タカシマ」の名を継ぐということ――。
これは、僕の考えた最強のAIを手にした、ごく普通の高校生の物語。