あらすじ
大手探索クラン《ホワイトスケイル》で六年間働いていた迷宮清掃員・相馬透也は、ある日突然クビを宣告される。
理由は単純だった。
「戦えない雑用に払う金はない」
討伐後の血、魔素汚染、罠の痕跡、魔物の巡回跡。
透也が整えてきたものは、配信には映らない。
だから誰も、その価値を知らなかった。
生活費を稼ぐため、透也は政府管理迷宮で深夜の清掃配信を始める。
視聴者はわずか二人。
地味すぎる配信のはずだった。
だが、彼が壁の汚れを落とした瞬間、隠し通路が現れる。
床の魔素を洗い流すと、罠の位置が浮かび上がる。
ボスの外殻を清掃すると、誰も知らなかった弱点が露出する。
コメント欄は騒然。
「掃除じゃなくて攻略じゃねえか」
「この人、元クランで何扱いされてたの?」
「雑用って言ったやつ見る目なさすぎだろ」
やがてS級探索者、探索者協会、企業、配信界が透也に注目し始める。
一方で、透也を切り捨てた元クランは、攻略事故の増加、素材品質の低下、配信炎上に苦しみ始めていた。
これは、地味な清掃員だった男が、迷宮の「汚れ」からすべてを読み取り、知らぬ間に最強の攻略者としてバズっていく物語。