あらすじ
思い出の山で暮らすことを選んだ主人公けい。
幼少期に暮らした祖父母の家を、管理する者が誰もいなくなった山を、池を守るため、孤軍奮闘を決意する。
山林の中に佇む大きな池。かつて透明だった池の水は、今は底も見えないほどひどく濁り汚れてしまっていた。
山への恩返しの道中、困難の中にあっても池の水質を改善するために試行錯誤するけいが得たものとは。
水は情報を記憶し、伝達する。
水はエネルギーを貯蔵し、変換する。
現代の科学においても解明しきれてはいない水からの便りを、けいはどのように受け取り、人生をつくりだしていくのか。
池の水が、透明なもとの姿に戻る時、奇跡の波紋が広がっていく。