あらすじ
『ぶっとばしてやる! ケツバットで!』
片想い歴三年の寺来薙心《じらい・なこ》。
中二の春を迎えた寺娘の想いはただ一つ。
──いつか、あなたと手を繋ぐ。
恋する相手は桂木京魔《かつらぎ・きょうま》。
銀髪の少年。大聖堂を飾る宝飾品のような気品。
つまり、“イケメン”である。
彼の手を狙う者は一人ではない。
ひとりは巫女。片想い歴三ヶ月。桃色の淫髪、爆ぜる胸元、神通力の使い手。名は知らない。
『私は、かわいいです……あなたよりは』
ひとりはシスター。片想い歴三日。美人気取りの金髪、爆ぜる滑り芸、デコレート鈍器の使い手。名は『ナイス』。
『神はみている! 神はみている!』
すべて敵だ。
恋敵なのだ。
『ぶっとばしてやる! ケツバットで!』
薙心は地雷系ファッションを身にまとい、バットを振るう。
恋の迷いも、恋の邪魔者も、恋の試練も、なんだって──ぶっとばしてやるのだ。
だって、彼のことが好きだから。
毎日が喧しい。
けれど本気だ。バカだけど。
ラブもコメも、誰にも譲らない。
そんな、お手手争奪戦の恋物語なのである。