あらすじ
-聖戦記-
リハデアの大地は、かつて女性のみの住まう世界だった。
五つの国は相争い、いつ終わるとも知れぬ戦を続けていた。
ある時、リハデアの大地に最初の男が現れた。
『異邦人アルム』
金色の髪と瞳を持つ異邦人は、
黒の国の女王と契りを交わし、五つの国を平定した。
統一の後、アルムは守星神へ反旗を翻す。
後に「六色の聖戦」と語られる、人と神の争いである。
五国の女王を従えるアルム。迎え討つ守星神。
青と黒の国を焼き払い、多くの犠牲を払いながら、
守星神はアルムを退けた。
聖戦以降、リハデアには男が生まれるようになり、
三国による争いは今もなお、終わりを迎えていない。
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タイトルの読みは「なみだのつき」です。
以前、自分のホームページで公開していた小説の手直し版です。
作品自体は完結済みで、手直しが完了した部分から投稿していきます。
※物語の後半に、若干の年齢制限付き描写を含みます。
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■世界観■
【リハデア】
「守星神シルヴィエ」によって創造された大地。
かつては五つの国が存在したが、
六色の聖戦において、青・黒の二国が消失し、
今は白・赤・緑の三国のみが存在している。
【守星神シルヴィエ】
かつてリハデアを創造し、リハデアの民に崇拝される神。
【金色の神星】
リハデアの昼を照らす巨星。
守星神シルヴィエが住まうとされている。
【紫元の月】
リハデアの夜を照らす巨星。
【紡月】
リハデアの民が生まれ持つ力。
紫元の月の放つ光を、様々な現象に変換する力とされている。
紡月には五つの国それぞれの属性があり、
それぞれ、「白(風)」「赤(炎)」
「緑(土)」「青(氷)」「黒(闇)」である。
【白の国・イグリオール】
戦を忌避する、治癒能力に長けた者達の住まう国。
争いを好まない人種のため、軍事力はあまり高くない。
【赤の国・グレイス】
戦を好み、戦闘能力に長けた者達の住まう国。
国土の半分を砂漠が占め、製鋼技術に優れている。
【緑の国・ステイルランド】
大地と共に生きる、狂人族と呼ばれる民族の住まう国。
人々は動物達と共存し、独自の文化を形成している。
■登場人物■
【白の国】
●フィアシス=イグリオール
イグリオール王国の王女。
幼い頃から読書を趣味としているが、
趣味は幼いままで、主に少女向けの恋愛小説を読む事が多い。
王女としての立場や責任についての自覚が薄く、
政治や戦闘に関する勉強にも消極的。
●アルム
白の国に現れた、異邦の剣士。
片刃の長剣を用いた剣術は圧倒的な強さを誇る。
亡国ディメイルを象徴するような漆黒の鎧と兜を纏い、
禁忌とされる『最初の男・アルム』の名を騙る。
●レフィア=イグリオール
イグリオール王国女王。
温和な性格だが、自らの決意を押し通す意思の強さを併せ持つ。
戦闘能力も歴代の王に引けを取らないが、
他国からは知略謀略の王として恐れられている。
フィアシスを溺愛しているが、本人には厳しく接する事が多い。
【赤の国】
●ティニア=バーナ=グレイス
赤の国の第一王女。
王族伝来の二刀流の剣術は現役最強と言われており、
また、彼女が誇る最大の紡月から『緋鳳』の異名で呼ばれる。
非常に好戦的で、戦争になれば自ら赴き、最前線で戦う。
●クレミア=アクタ=グレイス
赤の国の第二王女。
生真面目な性格で、赤の王族には珍しい厭戦派。
戦闘能力は高いものの、それを誇示しようとはしない。
姉のティニアの好戦性を危惧しているが、
同時に赤の王族としての気高さを尊敬もしている。
【緑の国】
●ニニル=ステイルランド
緑の国の王女。
天真爛漫な性格だが、年齢以上に言動が幼い。
狂人族特有の身体能力にも優れ、
紡月力に於いても才能の片鱗を見せている。
獣のように跳び回りながらの肉弾戦を得意としている。
●ファナン=ステイルランド
緑の国の女王。
言動は静謐でありながら、
佇まいだけで他者を圧倒するほどの風格を備える。
自ら戦場に赴くことは少ないが、
戦闘能力は歴代の女王でも指折りと言われている。
子煩悩で、ニニルの幼い言動は彼女の過保護のせいとも。