あらすじ

魔力は空気のように遍在するエネルギー。しかし、その力を制御する「魔術」は、古語を操れる一部の者のための特権だった。 魔術工房の長であり、その分野の名門フォン・ヴァルテンベルク家の次男エリアス・フォン・ヴァルテンベルク。彼は妥協を許さない高慢な貴族であり、何よりも魔術の「効率と美しさ」を追い求める開発者でもあった。 そんな彼の工房にやってきた一人の男。別の工房に「魔力だけが取り柄のポンコツ」という理由で追い出されたという不器用だが情熱だけは人一倍ある平民の青年ルカス。 雇ってほしいと泣きすがるルカスに対して、エリアスは最初難色をしめしたが、従者のとりなしもありルカスの作った魔術具を見て判断することにした。果たしてルカスの作った魔術具はエリアスのお眼鏡にかなうのか。 「魔術は広くあれ」 才能ある高慢な貴族の少年と、情熱だけが空回りする不器用な平民の青年。 決して噛み合うはずのない二人が、互いの技術と理想をぶつけ合いながら、最高の魔術具を作り上げるために工房で「不機嫌な設計図」を書きあげていく――。 これは、天才が理想を追い、不器用がその手で未来を形にする、工房発の魔術具開発譚。 10話ほどで第一章完結予定。

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小説を読もう2026/07/07
  • 現在の作品魔術具は、誰のために。 —高慢貴族と不器用職人の不機嫌な設計図ー