あらすじ
この作品は、日本最古級の英雄譚「桃太郎」を、神話と伝承を交えて再構築した物語である。
桃華は正義の象徴ではない。 朱天は絶対悪ではない。
世界には昼があり、夜がある。 光があれば影があり、善があれば悪がある。
その均衡の上に世界は成り立っている。
しかし、人々は光だけを讃え、影を忘れる。
昼を司る太陽神コアは人々の祈りを受け、 夜を守る暁の化身・朱天には誰一人として感謝を捧げなかった。
昼と夜が入れ替わる、ほんのわずかな刻だけ玉座を守る存在。
それが朱天だった。
長き時の果てに朱天は思う。
「私には存在する価値などないのではないか」
その絶望は、やがて反逆へと変わる。
天は滅び、 黄泉は開き、 邪は世界へ溢れ出した。
鋼の化身キクニは、最後の力で聖剣を桃華へ託す。
「地上へ行け。 古き時代、天を離れ人と共に生きる神々がいる。 彼らを探せ。 そして……朱天を止めるのだ。」
こうして、一人の神は人として生きる。
やがて「桃太郎」と呼ばれる少女となって。
これは鬼退治の物語ではない。
光と影。
正義と悪。
その境界を探すための旅である。
この物語は、あくまで自分の脳内イメージを具現化した物に過ぎず、商業化を目的として創作したものではないことを付け加えます。