あらすじ
大型ゲームイベントの現場を仕切る九条真一には、仕事とは別に追い続けているものがあった。
VR対応RPG『Road to Albion』。
三年間やり込んでも、誰も越えられなかった裏ボス。
その先に続く道を、自分の目で確かめること。
新DLC発表の本番中、会場の大型モニターに予定外の映像が流れ始める。
映っていたのは、新情報ではない。
真一が何度も敗れ、最後まで進めなかった場所だった。
運営側の操作ではない。
進行表にもない。
だが、観客はそれを公式発表として受け取り、会場の熱は一気に膨れ上がっていく。
そして、ステージに現れた白いスーツの女が、真一の名前を告げる。
これは発表事故ではない。
真一だけを、アルビオンの内側へ引きずり込むための幕開けだった。